コラム


健康寿命を考えた賢い家づくり

健康寿命という言葉をご存知でしょうか。
日本人は世界の中でも長生きで、平均寿命が世界トップを誇っています。
一方、長寿化に伴い、介護の問題も深刻化しています。
重度の認知症や寝たきりとなり、自宅で暮らすことが難しくなり、介護施設で最期を迎える方も少なくありません。
できるなら、老後も自宅で暮らし続けたいと願う人が多いのも事実です。
そこで、この記事では健康寿命を考えた賢い家づくりについてご紹介します。
健康寿命とは
そもそも、健康寿命とは何かというと、健康上の問題で日常生活が制限されることなく、生活できる期間と定義されています。
これに対して、よく見聞きする平均余命とは、生まれてから亡くなるまでの生存している期間の平均年数を意味します。
WHOが発表した世界保健統計2023年版によれば、日本人の平均寿命は男性81.5歳、女性86.9歳で、男性は2位で女性は1位です。
一方、日本人の健康寿命は男性72.6歳、女性75.5歳となっています。
もっとも、世界各国と比べて健康で長生きだから良いのではありません。
問題は、日本人における平均寿命と健康寿命の差です。
男性は8.9年、女性では11.4年もの差があります。
平均して10年前後の間、健康上の問題を抱え、通院したり、自宅療養したり、病院に入院をしたり、介護施設で介護を受けるといった状態にあるということです。
健康寿命と住まいとの関係
いつまでも元気で長生きしたいといっても、人は少しずつ老化していきます。
どんなに元気な方でも、年齢には勝てず、若い時に比べると無理が利かなくなります。
暑さや寒さに体がついていけなくなり、熱中症や脱水症状、ヒートショックなどのリスクも高まるので注意が必要です。
この点、注文住宅が高気密、高断熱でバリアフリーであったらどうでしょうか。
暑さや寒さを軽減することができ、年間を通じて快適で均一な温度空間を保つことができます。
熱中症やヒートショックによる突然死のリスクを抑えることが可能です。
バリアフリーにより転倒リスクを防ぐことで、骨折に伴う寝たきり介護のリスクを防ぎ、長く元気で自律した生活を送りやすくなります。
健康寿命を考えた賢い家づくりは、健康寿命を延ばしてくれるような、高齢になっても安心して暮らせる快適な環境が維持できる家を選ぶことです。
まとめ
健康寿命を考えた賢い家づくりとして、熱中症や脱水症状、ヒートショックなどのリスクを抑えてくれる高気密・高断熱性能で、転倒骨折による寝たきり介護を防いでくれるバリアフリーが整った家づくりがおすすめです。