コラム

住宅を通じて深まる、30年以上の親交

左側:波佐さま(お客様)/ 右側:ムラジ建設株式会社 代表取締役社長 連友也

ムラジ建設では、施主との信頼関係を大切に考え、引き渡しのあとにも長いお付き合いをしています。波佐さんは、住宅を建ててから30年にもわたり、公私にわたって親しくお付き合いをしてきました。住宅を建てるまでの経緯や、建ててからのことについて、お話をお伺いしました。

社長:今日はよろしくお願いします。
波佐:よろしくお願いします。ムラジ建設さんで家を建ててもらってから、もう30年以上のおつきあいになります。
社長:たまたま町内が同じということもあって、公私にわたってよいお付き合いをさせていただいてきました。
波佐:最初は、共通の知人の紹介でお会いしました。家を建てたいという相談に乗っていただいたのですが、他にもいろんな話をしたのを覚えています。
社長:親しい人の紹介だったので、まずは食事でも、ということで近くの居酒屋で話をさせていただきましたね。
波佐:当時私は結婚したばかり、まだ若かったこともあって早く家を建てたいという思いでいました。
社長:その時いただいた要望は、コンクリートの家が欲しいということでした。ただRC造(鉄筋コンクリート造)の住宅は値が張るんです。当時の相場でいうと、木造の1.5倍くらいの坪単価でした。
波佐:私としては、RCという言葉も知らない。でも、コンクリートの家にあこがれていて、そこだけは譲れませんでした。
あえて我慢をした3年間
あえて我慢をした3年間

あえて我慢をした3年間

社長:お話を聞いて、まずはちゃんと頭金をためることを提案しました。もちろん、当時であっても目いっぱい借りれば足りたでしょう。ですが、計算すると利子の支払いが大きく、返済がかなりの負担になってしまうといったお話をしましたね。
波佐:お話を聞いて、現実に気づかされました。いまはまだ駄目なんだなと。ただ、親身に話していただいたことが伝わったので、ご提案のとおり、まずはしっかりお金をためようと決意しました。
社長:それから3年くらい時間がたちました。私からすると、もしかしたら他の住宅会社で建ててしまったかもしれないなと思い始めていました。だから、ご連絡いただいたときは本当にうれしかったですよ。
波佐:不思議とほかの会社に相談しようという気持ちはなかったですね。社長に言われた通り、目標を決めて頑張っていました。
社長:他のお客様に、同じような話をすることもあるのですが、ほとんどの場合ではよそで建ててしまいますよ。目いっぱいローンを組めば建たないこともないのですから。でも背伸びしてお金を借りると、後々しんどい思いをすることになる。75歳までローンが続く、なんていう話も実際にはあるのです。それでは、借金を返すために働くようなことになってしまう。私は住宅会社の経営者ですが、住宅が人生の最優先でなくても良いと考えています。あまり過大な負担を背負うのが良いことだとは思えないのです。
波佐:結果的に、すごくよかったと思います。私の理想とするRCの家を建てることができ、そのあとも頑張って、ローンも10年足らずで完済できました。
社長:それを聞いたときには、本当にうれしかったですね。ほんの数年我慢して頭金をたることで、その後の負担がずいぶん軽くなるのですから。私たちも、いつも悩んでいるのです。家を建てたいという人は、夢をもってこられます。住宅会社としては、それを実現したいわけです。でも、施主さんに無理をしてほしくはない。だから、しっかり現実と向き合って、考えてもらわなければなりません。もし住宅のことが最優先で良いなら、お金をかけても良いでしょう。でも、人生には、住宅以外にも楽しいことはたくさんあるのですから。
将来的なことも考えた、<br>間取りの計画
将来的なことも考えた、<br>間取りの計画

将来的なことも考えた、
間取りの計画

波佐:いまも細かな修繕など、よく相談にのってもらっていて、とても助かっています。
社長:建てたときは、まだ奥さんと二人暮らしでしたよね。そのあと、お子さん二人にも恵まれましたよね。波佐さんの家は、仕切りが少なく、間取りを変更しやすいように作りました。
波佐:私の要望もあって、大きな吹き抜けを作っていただいたのですが、これも将来床を張れば子供部屋にできるように、と工夫されていました。
社長:将来子供が二人になるか、三人になるかもわからない。だから、考えておかないといけないよね。
波佐:手直ししながら暮らすことで、家への愛着が今もずっと続いています。
社長:RCって、最初はかっこいいから、ということだったかもしれませんが、実は利点もあります。柱がないから、間取りを変えやすい。若いときは家族が増えていくけど、これから逆にお子さんが独立されていっても、それに応じて変えていくことができる。
住宅の目的は、家族の幸せ<br>のためのもの
住宅の目的は、家族の幸せ<br>のためのもの

住宅の目的は、家族の幸せ
のためのもの

波佐:能登の震災があって、住宅の大切さもまた感じるようになりました。
社長:住宅は、家族が幸せになるためのもの。まず、この基本を間違ってはいけないと思っています。見た目のかっこよさも大事かもしれませんが、自然災害から家族を守る強さや、快適に健康的に暮らせる性能を持つことが大前提でしょう。私たちが、支払い計画の事まで気にするのは、建てた人に幸せになってほしいと願っているからです。家を建てるときには、どうしても金銭感覚が緩みがちです。私たちの責任として、いくらお客様の要望だとしても、将来的にしんどくなることが目に見えているなら、現実をちゃんと伝えるべきだと思っています。それでも結果的に、他の会社に行ってしまうなら、もうしょうがないかなとも思います。
波佐:私は、長年勤めた会社を定年退職するのを機に、新しいチャレンジをしようとしています。
社長:その拠点となるお店もいま一緒に建設しています。これも、しっかり資金計画があったらこそのこと。本当に立派なことだと思います。
波佐:若いときに社長にアドバイスをいただいたおかげだと思っています。あの時、無理してローンを組んでいたら、状況もまた変わっていたでしょう。これからも、よろしくお願いします。
社長:こちらこそ、よろしくお願いいたします。

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